
「マルチブートにおいて旧OSを利用する」「パーティションツールやOSバックアップソフトを気兼ねなく使いたい」「緊急時にさまざまなメンテナンス場面を考えたい」という場合におけるHDDチョイスは、ずばり前述の「システムの高速化を考えたHDD」と逆になる。
ポイントは「BigDrive」と「HDDの接続規格」だ。
まず、「BigDrive」についてだが、これは137GB以上のHDDを利用するための拡張規格で、この137GB以上のHDDを利用するためには「マザーボード」と「OS」双方とも対応している必要がある。
逆の言い方をすると、この「BigDrive」に対応していない比較的古めの(だいたい2003年以前の)マザーボードでは、160GB等のHDDは利用できないということだ。
また注意したいのは、そもそも初期出荷バージョンのWindows XP(SP1よりまえのもの)も、この「BigDrive」に対応しておらず、これ以前に出荷されたディスク系ツールも当然ながら対応していない。
つまり、さまざまな場面での互換性を考えると、少なくともシステムドライブは「120GBまでのHDD」をチョイスしたほうが互換性が高く、トラブルになりにくいということだ。
そして「HDDの接続規格」についても同様で、現在標準といえるSATAHDDは、OSやディスク系ツールが標準で対応していない場合がある。
特にSATAコントローラにおいてIDE互換機能を持たないものは、旧OS(Windows MeやWindows 98)のインストールや、MS-DOS系のツールの利用は絶望的といってよい。
このようなことを踏まえ、システムの安定性と互換性を第一に考える場合には、ずばり「120GBまでのIDEHDD」をチョイスするようにしたい。
ただし、非NetBurst系CPU搭載を前提とするマザーボードでは、そもそもこのIDEポートが存在しないのでこの限りではない(仮にIDEポートがあっても、旧OSや旧メンテナンス系ツールの利用は絶望的なので関係ない)。
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